ニコッと笑ったときに見える美しい歯には、誰もが憧れてしまいますよね。白さはもちろん、歯並びも重要なポイントです。ときどき、歯の矯正器具をつけている人を見かけるのも、歯並びを気にする方が多い証拠ではないでしょうか。

しかし、「歯並びは気になるけど治療まで必要なの?」「噛みあわせが悪いと何か体に悪影響が出るの?」「治療するとしたらどんなことをするのだろう?」など、疑問を持っている人も多いはず。

そんな疑問を解消するべく、ここでは「歯並び、噛みあわせに関する基礎知識」について、歯科専門医がご説明します。

望ましい「歯並び」と「噛み合わせ」の形は?

理想的噛み合わせ

人それぞれ顎や歯の大きさや形が異なるため、理想の歯並び・噛み合わせというのは人によって異なります。

ただ、一般的に理想的な噛み合わせというのは以下の状態です。

  • 両側の奥歯:左右均等に密に噛み合っている
  • 前歯4本:しっかりと噛み合わせたときに軽く噛み合う
  • 上下の犬歯(3番目の歯):しっかりと噛み合い、左右にずらしたときに犬歯がガイドする
  • 上の6番目の歯:手前の頭が下の5番目と6番目の歯の間に噛み合っている。

理想的な歯並び

また、理想的な歯並びについては、以下のような点が挙げられます。

  • 上の前歯と下の前歯の正中のラインが合っている
  • 前歯がバランスよく並んでいる
  • 前歯が出すぎたり引っ込みすぎたりしていない
  • 笑ったときに歯が見え、歯ぐきが見えすぎない
  • 横を向いたとき、鼻の先とあごの先を結んだ線(Eライン)よりも唇が線よりもやや内側にある

「歯並び」や「かみ合わせ」が悪いとどうなるの?

歯並びやかみ合わせがよくないと、体にどのような影響が出てくるのでしょうか。実は歯の問題は、体全体のバランスを崩す原因にもなり得るのです。

歯が並び・かみ合わせが原因で起こる6つの症状

症状1 歯並びやかみ合わせが悪いことでプラークコントロールがうまくいかず、虫歯や歯周病になりやすくなります
症状2 体のゆがみや視力低下が起こりやすくなります。また、咀嚼効率が落ちるために胃腸にも負担がかかります
症状3 食事もあまり噛まなくてもいいものばかり食べるようになると、集中力が低下したり痴呆の原因にもなります。
症状4 口が開きにくくなったり、開けるときに痛みが出る「顎関節症」の原因になります。
症状5 歯並びが悪いことで発音に影響が出ます。
症状6 歯並びが悪いことを気にして大きく口をあけて笑うことができなくなったり、話すときに口を隠さなければなるなど、精神的な問題が出てしまうこともあります

あまりにも気になるようでしたら、治療を検討してみてはいかがでしょうか。

治療方法はどんなものがあるの?

基本的には、あごの骨の状態や歯の状態を確認しながら、矯正治療を行っていきます。矯正治療は基本的に保険適用外となります。

また、詰めものやかぶせものを入れるなどして、かみ合わせの再構築を行うこともあります。

ただ、どちらの治療に関しても「一度治療を始めると元の状態に戻すことができない治療」ですので、じっくりと担当の先生と相談して治療を行う必要があります。

治療期間も数か月~数年と長期にわたりますので、このあたりに関しても詳しく説明をしてもらうようにしましょう。

治療を受けるときは信頼できる歯科医院で相談を!

治療を受ける際に、患者さんが求める理想と歯科医師が考える理想にズレがあると、後日トラブルが生じる可能性があります。

また、治療費や治療期間がかかりやすい治療ですので、このあたりに関してもじっくりと話し合う必要があります。

基本的に一度治療を始めると転院をすることができない、元に戻すことができない治療ですので、信頼のおける歯科医院できちんと納得したうえで治療を受ける必要があります。

歯並び・かみ合わせで悩んでいる方は、まず歯科医に相談することから始めてみてくださいね。

こちらの記事は、専門家プロファイルより長野県倉田歯科医院院長・倉田友宏先生にご提供いただきました。
記事提供元:専門家を探せる、相談できる。専門家プロファイル

(image by Merck Manual of Diagnosis and Therapy, edited by Robert Porter. Copyright 2005 by Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co, Inc, Whitehouse Station, NJ. Available at http://merckmanual.jp/mmpej/index.html. Accessed Oct. 2014.)
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